2010年2月23日火曜日

20日 第60回ベルリン映画祭授賞式

20日、第60回ベルリン映画祭授賞式が行なわれました。
会場は、プレミア上映が行なわれたのと同じBerlinale Palasです。
取材陣、招待客、会場は多くの人であふれ、これから始まる授賞式に期待と興奮で熱気にあふれかえっていました。


19時すぎ、いよいよ授賞式がはじまりました。
ヴェルナー・ヘルツォーク審査委員長を始め、審査員の方々、発表を待つコンペティション部門の監督、俳優、関係者。司会の方が登場し、いよいよ各賞の発表です。会場は一気に緊張につつまれました。
脚本賞、芸術貢献賞、最優秀男優賞と発表されいてき、最優秀女優賞の発表です。
プレゼンターの口から「SHINOBU TERAJIMA」と発表され、両側のスクリーンには寺島さんの名前が中央のスクリーンには寺島さん演じるシゲ子の映像が映し出されました。大きな歓声の中、監督が壇上にあがり、寺島さんのメッセージをおもむろに携帯を取り出し、代読しました。
寺島さんから届いたメールには、
「本当に本当に嬉しいです!60回という記念のベルリン映画祭でこのような賞をいただけたことを感謝し、生涯の宝物にします。
いつかすべての国の戦争がなくなることを祈ります。殺し合うことでは何も解決しないんだということが、この映画を通して伝わればいいなと思います。
有難うございました!ベルリンの皆さん!」





控え室では大西さんがきれいに銀熊を磨く場面も。
受賞後の記者会見では多くの取材陣がつめかけました。




 途中、会場には大きな拍手が沸き起こりました。監督はやはり少し緊張された様子でした。
最後は審査員、受賞者全員が壇上にあがり授賞式は終了しました。





場所をうつしての夕食会では、監督がヘルツォーク監督と話す場面も見られました。
作品を大変気に入ってくださっており、最優秀女優賞の寺島さんの演技はもちろん、作品全体をとても高く評価してくださいました。


翌朝、銀熊は大切に包まれて、監督と共に日本へ出発しました。
ベルリンの空港では手荷物審査でⅩ線画面に写った銀熊にみんな大騒ぎ、その画像はそのままずっと残されていました。
大阪でお芝居中の寺島さんに、27日監督の手から銀熊は渡されます。

2010年2月18日木曜日

15日プレミア上映 1

ベルリン2日目の15日は取材、記者会見、プレミア上映がありました。
取材はGrand Hyatt内にあるGolden Bear Lounge で行なわれました。
この場所では各国の記者が訪れ、さまざまな取材が行なわれます。
昨日試写を見たばかりの記者の方々からの熱意あふれるインタビューでした。


午後からは記者会見が行なわれました。
まずはGrand Hyatt内にあるVIP clubで映画祭ディレクターKosslicks氏の出迎えを受け、ご本人も身につけていらっしゃる、赤のマフラーがプレゼントされました。
そこでは日本映画ということでお寿司が登場。この場所でお寿司が出るのは初めてとの事、素敵なサプライズに監督も驚いていました。











場所を移し写真撮影です。カメラマンからの要望でサングラスをはずした監督は少し照れたような表情でした。
続いて行なわれた記者会見では、まず大西さんに対して、四肢がない人物を演じるにあたってどんな役作りをしましたかなど、限られた表現で演じる難しさに対して質問がされました。
監督にはどうして今回の映画を撮るのに至ったかなど、監督の考える、戦争反対について踏み込んだ質問が多くありました。
22時、レッドカーペットを歩き会場に入ります。監督と大西さんが車を降りた時、大きな拍手と、歓声があがりました。
レッドカーペットは恥ずかしいと言っていた監督ですが、今回はお芝居のため、遅れてベルリン入りする寺島さんに代わってということで、レッドカーペットを踏みました。
中に入ると、そこにはコンペティション部門の監督、出演者の方々の写真が飾られていました。監督、大西さんの写真も飾られており、等身大以上の写真に二人ともサインをしました。
22時30分、1700人入る会場はほぼ満員、そして上映がスタートです。

2010年2月17日水曜日

17日 一日中取材が続きます

17日、監督は朝からメイン会場Berlinale Palastの中で取材です
各国メディアからの取材が相次ぎました。同時に複数のメディアからの取材をこなしていきます。
 






こちらはBerlinale Palastの地下です。近代的な外観のイメージとは雰囲気がずいぶん違い東西ドイツの歴史を感じます。
 






午前10時、寺島さんがベルリンに到着しました。
お芝居の間をぬって2日間の滞在です。
到着してすぐ、映画祭主催の昼食会に、監督、寺島さん、大西さんで出席しました。
昼食会での食事も前菜のみで切り上げて、すぐに海外テレビからの取材が始まりました。各メディア、15分インタビュー、20分写真撮影といったように分刻みのスケジュールで進みました。イギリス、中国、フランス、ドイツ、アメリカ、イタリア、スペイン
など、さまざまな国からの取材です。写真撮影では、カメラマンはさまざまなポーズを求めてきます。普段と違う海外のポージングに大西さんが戸惑う場面もみられました。




 夜、寺島さんがレッドカーペットを歩きました。
着物姿の寺島さんはキャタピラーの主演女優ということで、多くのフラッシュがたかれました。
会場に設置された大スクリーンにはにこやかな笑顔の寺島さんが映し出されています。



20日夜この場所で授賞式が行なわれます。

「キャタピラー CATERPILLAR」第60回ベルリン国際映画祭へ

第60回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に新作「キャタピラー」が招待されました。若松監督は「実録・連合あさま山荘への道程」に続く参加になります。
監督が初めてベルリン映画祭に参加した1966年から44年目の今回の上映、「自分の映画の故郷に帰ってきたようだ」と監督は話していました。
(今回映画祭での監督の様子などをお伝えしたいと思います。
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。日にちはさかのぼって到着日の14日からお伝えします。)
2月15日がプレミア上映となるため、監督と主演の大西さんは14日夜ベルリンに到着しました。
今回はフランス経由でベルリン入り、乗り継ぎなどで日本を出発して16時後の到着です。監督は、お疲れの様子でしたが、ミーティングをかねた夕食会ではドイツの黒ビールのおいしさに疲れも吹き飛んだようでした。
現地では1回目プレス試写が終わったばかり、「会場には多くの人が来てくださり、入れなかった人もいた」との報告を受けました。多くの方が興味をもってくださったようでした。監督もそれを聞きき、ほっとした様子。その後はプレミア上映での細かな確認が続き、そして気付くと時計は、2時をまわっていました。
明日は朝からインタビューが続き、そしていよいよプレミア上映が行なわれます。

2010年2月7日日曜日

「キャタピラー CATERPILLAR」完成

若松孝二監督の最新作
「キャタピラー CATERPILLAR」が完成いたしました。
今夏の公開に向けて、このブログで最新情報を発信していきます。
よろしくお願いいたします。