2006年11月12日日曜日

撮影開始

11月10日
いよいよ、クランク・イン!!
 
  午前6時45分、新宿の映画のロケ隊の集合地に古くから使われるSビル前に、スタッフ・出演者が集合。若松監督は「縁起物だ」と言って、スタッフに赤飯のおにぎりを渡した。
ファースト・カットは多摩川上流、奥多摩町の河原だった。
設定は、革命左派(京浜安保共闘)が1971年6月に作った丹沢ベース。この丹沢ベースから、その年の2月の
銃砲店襲撃の参加者とその恋人が逃亡し、革命左派は山梨と静岡の県境をさまよい、最終的に群馬県榛名山に榛名ベースを築くことになる。
 午後1時半頃、そのシーンを撮影し終わり、昼食後移動。彼らが実際に最初の山岳ベースを設置した奥多摩湖湖畔の小袖近くを通過。多摩川の最源流部をこえ山梨県の大菩薩峠「福ちゃん荘」へ。この「福ちゃん荘」は、'69年の11月5日、実際に軍事訓練中の赤軍派が一斉に逮捕された場所だ。この大菩薩峠での一斉逮捕により、多くの幹部や活動家を失った赤軍派は、その後の日航機「よど号」ハイジャックを起こし、そして、連合赤軍のリーダー森の台頭につながってゆく。
 「福ちゃん荘」は改築が進み、現在当時の面影を残しているのは玄関だけだというが、連合赤軍のルーツともいえる場所に立ち、40年近くの歳月を経たいま、感慨にふける。
今日は天気にも恵まれ、撮影はまずまずの出だしだった。

今後この日記を(B)が担当し、撮影の進行状態を基本的に毎日書き込んでゆきます。
ただ、「福ちゃん荘」は、自家発電で消灯が8時半。電話回線が引かれておらず携帯も通じないので、書き込み
は明晩に東京へ戻ってからになると思います。(B)





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